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【暮らしを楽しむコラム】「初詣」と「厄年」、新しい一年を迎える準備です!

2021/12/21(火) すべて

「暮らしを楽しむコラム」No.4

今月は2回目の登場!皆さんに年内に届けたい1年の最初の行事について・・・

『初詣』と『厄年』についてです。

日本人と神社、仏閣というのは心の結びつきが強いと思いますが、何も疑問に思わず、
正月だから初詣に行こう!〇〇歳だから厄年でお祓いだ!と安易に片付けていませんか?

日本人だからこそ、意味を知って、一年の最初を迎えられたら『2022の運』も舞い込むかもしれません♪

 

写真:弥彦温泉みのや様HPより

『初詣』の意味・由来

初詣とは、1年で一番初めに神社やお寺にお参りに行って、1年の幸せを祈願することであり、「初参り」と呼ぶこともあります。

由来は、平安時代から伝わる神社の氏子の家々の家長が大晦日の夕方から元旦の朝にかけて夜通し安全を祈る「年籠り」という風習からきていると考えられています。それが「除夜詣」と「元日詣」に分かれたということです。

江戸時代は、「元日詣」では、その年の縁起のいい恵方にある神社にお参りに行っていたそうですが、今では、こだわらず、近場や思い入れのある神社に行くようになったと考えられています。

 

正しい初詣のやり方

鳥居は外界と聖域の境界線を表します。立ち入る時には衣服を整え、鳥居の前で軽く一礼をします。帽子やマフラーはこの段階で外しましょう。参道の真ん中も神様の歩く場所。参拝者は、左右どちらかの端を歩くようにします。

 

手水舎で手や口を清めましょう(今はコロナ禍で手水舎が閉めてあるところも多いですが…)

手水舎の作法は、イラスト参照

 

古いお札やお守りを奉納する

出来ればいただいた神社にお返しするのが理想ですが、別の神社へ持って行ってもいいようです。
神棚からお札を下げる時には、手や口を清めてから、手を合わせて感謝して下げましょう。
持ち歩くときは、白い紙や半紙、和紙に包むようにします。

 

本殿での参りはイラストを参照

  

 

神社を出る時も鳥居を出て一礼しましょう。帽子はこの段階で被りましょう。

 

初詣はいつまでに行く?

松の内(7日、あるいは15日)の間に行けばいいでしょう。今は、分散参拝も推奨されていますので、ゆっくりと1月中に行くのもいいと思います。

 

喪中の時は?

一般的には、「忌中」(50日間)は参拝を避けるようにと言われています。
仏教では、49日間を忌中とします。ただ、仏教の場合は、神道とは捉え方が違うので、お参りしても良いと考えられています。

 

おみくじは…

神社の木に結んで帰る場合が多いですが、神社によっては、樹々保護の観点から、用意している場所に結ぶことが望ましいです。また、運勢関係無しに持って帰って戒めにすることも推奨しています。

 

 

 

『厄年』とは・・・

男性が25・42・61歳、女性が19・33・37・61歳になる1年間の事を言います。ただし、厄年のカウントをするときに使うのは満年齢ではなく生まれた年を1歳とする「数え歳」を使うため、誕生日前なら実年齢にプラス2歳、誕生日の後がプラス1歳になります。

2022年(令和4年ですと…)の本厄の生まれ年の方。
男性=平成10年・昭和56年・昭和37年生まれ
女性=平成16年・平成2年・昭和61年生まれ

その歳の前後になると神社で厄払いする人もいらっしゃるかと思います。

厄年がなぜこの歳なのか…ライフステージの変化と共に厄年の方は1年のスタートを切ってみてもいいかもしれません。

 

女性19歳(実年齢17~19歳)は進学または就職の年。大人としての振る舞いが求められてきます。
男性は25歳(実年齢23~25歳)社会人として少しずつ慣れてきて、後輩が出来たりと社会的責任が増える年頃。

「大厄」女性が33歳(実年齢31歳~33歳)、の時期は女性であれば、育児と仕事の両立あるいは産後の社会復帰など多忙な一方で、「まだ若いから」と自他共に無理を求められやすいタイミング。(現代では、婚期年齢も高くなっているので、一概には言えませんが。)

健康に自信があっても20代とは違く、代謝が落ち始めて、健康を意識する年頃。健康チェックを受信を始めるきっかけにしてみてもいい歳です。

男性が42歳(実年齢が40~42歳)。家庭を持ち、一家を支える存在になる年齢。20代30代の時よりも明らかに運動不足や不摂生も積み重なって、身体のあちこちで見受けられてきますが、仕事で責任のある立場になっている頃で無理がたたってくるでしょう。
男性の40代、大事な体だからこそ、健康チェックを推奨します。

女性は30代に2回厄年があります。負担がかかりやすいタイミングだと言えます。
40代に入ると更年期を迎える人が徐々に増えていきます。
まだまだ若くて健康なつもりでも「無理が続けられない時期に入った」という自覚をして、生活習慣を少しずつ改めるなど「これから後の人生」について備え始めるタイミングとして考えておきましょう。

男女とも61歳(実年齢59~61歳)が最後の厄年です。
還暦の年代でもある61歳は現代ではまだまだ若く元気ですが、現役世代との常識のズレや社会の変化への対応が難しくなってくる世代です。
この歳になって、楽しみがあるともっと元気で過ごせます。少し前から、自分の楽しみを見つけ、身体を動かせるよう鍛えておくことも大切になってくるのではないでしょうか。

 

厄年にお参りをする風習は節目としての意味はありますが、
それ以上に「良くないことが起きる年」と考えるのではなく「無理はしないで」という先人からのメッセージと捉えて、「そろそろ変化が起きる時期だな」と考え暮らしの中で自分を振り返る目安にしてみてください。

 

少し長くなりましたが、新年に向けて少しずつ準備する時期になりました。

私も初詣で新しい年が、皆様にとって楽しく笑顔にあふれた一年になることをお祈りさせていただきます。

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