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【暮らしを楽しむコラム】夜空を見上げてみよう

2021/09/05(日) すべて

「暮らしを楽しむコラム」No.1

ほんのちょっとしたちっちゃな情報を月1で小出しにするコラム始まりました!

 

9月は天体好きなスタッフがお届けする「夜空を見上げてみよう」です。

普段夜空を見上げていますか?

星を見ますか?

月を見ますか?

 

①9月の夜空

9月は中秋の名月もあります。中秋の名月とは旧暦で8月15日の夜に見える月のことです。

秋分の日以前で、一番近い新月の日を1日目(旧暦8月1日)とし、15日目を中秋とすると決められています。

今年は、9月21日。そして、その日は満月です。

中秋の名月といえば満月と思われがちですが、実際は毎年、微妙にずれていて、2つの日にちが重なることは珍しいとか…しかし今年は、2013年以来8年ぶりに同日に!

今後2023年までの3年間は2つの日にちが重なります。

お団子もいいですが、空を見て、満月のウサギを見つけてみませんか。

世界各国の月の見え方も知ってみると面白いです。

ウサギに見えるのは日本や中国、韓国だそうです。

  

②宇宙ステーション「きぼう」を見よう

宇宙ステーション「きぼう」、今は日本人宇宙飛行士 星出さんが搭乗していますね。

実は、時々、「きぼう」を地上から見ることが出来るのです。秋から冬にかけてはどんどん空気が澄んでくるので、晴れているときはよく見えると思います。

1分くらい地平線上空から見えてきて真上に行き、また地平線の方へ下っていくように見えます。

9月は、17日に新潟上空で見える予定ですが、満月が近いので月あかりで見にくいかもしれません。

時々見えますので、「きぼうをみよう」で検索すると次回見える日がわかります!ぜひチェックを!

「#きぼうをみよう」→

 

③11月19日は大きな部分月食

2021年2回目の月食です。5月は皆既月食が新潟でも見ることが出来ました。

11月19日は皆既月食に近い部分月食を見ることが出来そうです。

月が昇ってきたときにはもう既に欠けていて、18時2分に最大に欠けるとのことです。19時47分に部分食が終わります。

晴れるといいですね。

 

④ふたご座流星群 

三大流星群の一つ、「ふたご座流星群」12月に見えます。

極大と言われる1時間に80個見える時間は日本では12月14日16時と夕方になります。そして、満月が19日と近いので、月が西に傾いた15日午前3時頃から朝方5時ごろまでが好条件となり、1時間に60個見える可能性もあります。

これもまた、晴れることを祈るのみで、新潟の冬でこのふたご座流星群が見えることは本当に奇跡に近いです。

冬の空は空気が澄んで星もきれいに見えます。

 
※Aflo

 

ここで、星について一つ!

星が瞬くと良く表現しますが、これは大気の揺らぎの影響だそうです。高い山の上で見ると瞬きが少なく見えます。もちろん宇宙では瞬かないそうです。

惑星は瞬かないんです! これを説明すると長くなるのですが…惑星の方がすっごく近いのです!

 

星を見るためには、外灯が無いところ、広く開けているところ、周辺に民家が無いところ、車どおりが少ないところなどがポイントです。

そしてもう一つ、大事なポイントは、月齢!月が明るい満月のころは星が見えにくいものです。新月のころが最適です。

決して、一人で星を見に行かないでください。暗い所や民家の少ない所は危険です。

ゆっくり安全に観察できるところを普段みつけておくといいかもしれませんね!

 

これからの季節、夜空を見上げるには最適な季節になります。気象条件と月齢さえクリアすればとても楽しい鑑賞会になることでしょう♪

 

天体スタッフ タムラ