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収納を見直す

2025/03/29(土) すべて

こんにちは!菊地です。

今日は、北区のT様のお宅の洗面脱衣室の造作収納についてご紹介したいと思います。

 

まずは、【Before】をご覧ください。

整然としております。

天井も壁も床も杉の板張りで、別荘か旅館かと思ってしまう風情があります。

これで何がお困りなのかなぁ、とお聞きしてみたところ、

「掃除のときに、なるべく下に障害物がない状態にしたい」とのことでした。

二世帯でお住まいということで、洗剤も親世帯と子世帯で別々のものを使用しておられるそう。

そして、洗濯ネットの数がとっても多くてびっくりしました~。

洗濯物に合わせて使い分けているとのこと。

これまでも、収納に関してはご自分で試行錯誤をされたそうですが、しっくりこなかったらしく、ご相談いただきました。

 

造作収納を製作する際は、ご要望をお聞きすることからスタートします。

収納するものは何か、使う頻度…などなど。

それを踏まえて、ご提案プランを作成します。

ご提案プランをもとに、そこからさらに検討していきます。

造作収納は、一度できてしまうと移動も撤去もおいそれとはできません。

既製品と違って、現物を確認することもできません。

しかも、費用もお高めとくれば、細かなところまでしっかり打合せをする必要があります。

メジャーを片手にシミュレーションを繰り返し、検討に検討を重ねた結果が、こちらです。

 

【After】

吊戸棚になりました!

上部は、引違い戸で「隠す収納」。

湿気対策で、扉を開けていてもじゃまになりません。

下部は、扉はなしです。

扉があると、開けたり閉めたりというアクションが増えますので。

さっと取り出せるようにしました。

材料は、杉板張りの内装に合わせて、杉の集成材で製作しました。

サイズと素材と使い勝手が希望に合うものを、既製品で探すのは至難の業。

造作収納の真骨頂です!

 

実際に使っていただいているようすがこちらです。

 

洗濯ネットは、ここが定位置になりました。

 

「正に私のやりたかったことが形になりました」と、

T様からありがたいお言葉をいただき、仕事冥利に尽きます!

 

T様、その節はありがとうございました。

職人さんにもむちゃぶりをしてしまいました(ごめんなさい)。

みんなの努力の結晶のこの収納が、末永くT様のお役に立ちますように!

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